「デグーの食事バランスはどう考えたらいいの?」
飼っているデグーに健康で過ごしてもらうためには、人間と同じように食事バランスが大事です。
でも、デグーはあまり研究が進んでいないせいか、食事バランスに関する情報が少なめ。
手探りで与えるのも、何だか不安になりますよね。
そこで、この記事ではデグー歴7年のあずきなこが、デグーの食事バランスについて丁寧に解説します。
この記事を読めば、デグーの食事管理にはもう迷いません。
食事バランスを整えて、デグーの健康を守っていきましょう。
デグーがペレットやおやつを食べ過ぎると?
デグーがペレットやおやつを食べ過ぎるとどうなるのでしょうか。
もちろん「不健康」になります。
人間だと太ったり、生活習慣病になったりしますね。
ここでは、おやつを食べ過ぎるとどうなるのか、具体的にみてみましょう。
糖質過多で糖尿病の危険がある
デグーがペレットやおやつを食べ過ぎると、糖尿病のリスクが高まります。
デグーは野生下では粗食な生き物です。
厳しい環境で育っている栄養価が低い植物ばかり食べています。
そのせいか、糖の代謝機能が非常に弱いようです。
その弱さは糖尿病の実験動物として利用されてしまうほど。
(薬などで急性に糖尿病にさせられているようです…)
糖質を与えたからといって、すぐに糖尿病になるわけではありません。
しかし「糖の代謝機能が弱い」ということは理解しておきましょう。
他の動物より、ずっと糖尿病のリスクにさらされやすいのです。
デグーの糖尿病に関する情報を、可愛いイラスト付きで紹介されている方がいます。
【ガイア動物病院 獣医師youのつぶやき】
よければご覧になってみてくださいね。
デブーになってしまう
デグーが太った姿を「デブー」と呼ぶこともあります。
癒されるネーミングですが、糖尿病や疾病のリスクが上がるので注意しましょう。
肥満になるとブドウ糖に有効に働く「インスリン」の働きが悪くなります。
うまくブドウ糖を利用できないので、血糖値が上がり続けて糖尿病になってしまうのです。
特に糖質をふんだんに含むおやつは要注意。
可愛いのであげたくなりますが、注意しましょう。
「じゃあ、どれくらいまでなら大丈夫なの?」
と思うかたもいるでしょう。
デグーの理想的な摂取カロリーに関する情報は、ほぼありません。
なので、筆者があずきときなこをモデルに、カロリーについて独自に計算してみました。
素人考えのものですので、参考程度にご覧になってみてください。
牧草を食べずに不正咬合になる
ペレットとおやつの与えすぎで起こるのが「不正咬合」。
不正咬合とは歯のかみ合わせや歯並びが悪くなる現象です。
普段、デグーは牧草をすり潰すことで歯を削っています。
ペレットやおやつは、咀嚼時間が短くなるので、歯が削り切れません。
咀嚼時間短くなった結果、不正咬合が起きます。
不正咬合が起きると、デグーが歯を気にして皮膚炎などを起こす場合も…。
今、既に牧草を食べていない状態であれば、早急に対策しましょう。
対策方法は【デグーが主食を食べない原因】で解説しています。
不正咬合はデグーの健康を左右するので、甘くみてはいけない症状です。
デグーの食事を与える際に注意したいこと
デグーの食事を与える際は次の3つに注意しましょう。
牧草は常に新鮮なものを補充
牧草は必ず新鮮なものを補充してあげてください。
グルメなデグーは古くて香りがしないものは食べません。
与える量は新鮮なものを15gほど。
食べきれる分の2倍以上が望ましいでしょう。
牧草は不正咬合や毛づやの維持にも大事な食事です。
いつでも食べれる状態を作っておきましょう。
もし牧草を食べない場合は、牧草が好みでないか、他の原因が考えられます。
【デグーのおすすめ牧草】や【主食を食べない原因】で早急に対策しましょう。
おやつは総摂取カロリーと糖質に注意
おやつを与える際は総摂取カロリーと糖質に注意が必要です。
総摂取カロリーと糖質の違いは以下の通りです。
つまり、糖は総摂取カロリーの一部ということです。
糖質がゼロでも、脂質やタンパク質が多い食事はカロリーが高くなります。
ペレットやおやつ探しをする際は、まずは糖質が低いものを選びましょう。
できれば、小麦粉不使用のものが望ましいです。
その中から、総摂取カロリーを見比べるといいでしょう。
「デグーの摂取カロリーについてよく分からない」
「手っ取り早く安心してあげられるおやつを探したい」
という方は【デグーのカロリー摂取量】や【あずきなこと管理人のおすすめおやつ】を参考にしてみてください。
なお、摂取量については筆者の主観で述べていますので、参考程度に留めて頂ければ幸いです。
体重と便の様子などを必ずチェック
日々、デグーの体重と便の様子などをチェックしてあげてください。
デグーはあまり研究が進んでいない動物です。
詳しいデータがないので、身近で見ている私たちが、その子に合った飼育方法を見つけなければなりません。
次のような項目をチェックしてあげましょう。
少しでも異変を感じたら、すぐに対応してあげましょう。
全ての動物にいえることですが、飼育にテンプレートはありません。
毎日のチェックを欠かさずに、その子に合った対応方法を考えていきましょう。
まとめ
この記事ではデグーの食事バランスについて解説しました。
デグーは非常にグルメなうえにデリケートな生き物です。
食事を与えすぎると、すぐに偏食になったり、太ったりします。
一度偏食になると
「お菓子ちょーだい」
とせがむデグーに我慢をさせなければなりません。
苦しい思いをさせることになるので、胸が痛みます。
最悪の場合、デグーとの信頼が揺らいでしまう可能性もあるでしょう。
そうならないためにも、デグーの食事に関する最低限の知識を身につける必要があります。
当サイトでは、食事に関するあらゆる記事を扱っています。
よければ他の記事も参考にしてみてください。