「デグーが食べていいものは何?」
「与えてはいけないものは?」
デグーを飼って最初に考えたいのが、食事です。
一体何を与えていいのか、初めの頃は分かりませんよね。
この記事では、デグー歴7年のあずきなこが、デグーが食べれるものについて詳しく解説していきます。
読み終わる頃には、デグーが食べれるもの、逆に与えてはいけないものが分かります。
デグーの食性を知って、健康的な生活を送れるようにサポートしてあげましょう。
おすすめのフードもあわせて解説しています。
デグーが食べてもいいもの
デグーは粗食な草食動物です。
基本的には牧草などの植物を食べています。
ただし、全ての植物を食べられるわけではありません。
誤ったフードを与えると、健康を損ねる恐れもあります。
ここでは、デグーが食べれるものについて詳しく解説していくので、しっかり知識をおさえておきましょう。
チモシーなどの牧草
デグーは粗食なので、基本的には牧草を与えればOKです。
代表的な牧草は以下の通り。
チモシーなどの牧草なら、ほとんど栄養素がないため、いくら食べさせても大丈夫です。
必要な栄養量を満たす前に、高確率で食べ飽きてしまいますが(笑)
牧草の詳しい特徴や種類については【デグーに与えたい牧草の種類と選ぶ際の注意点】をご覧になってみてください。
安心して与えられる牧草を探している方は【おすすめの牧草3選】も参考になると思います。
ペレット
粗食とはいえ、牧草だけでは栄養素が足りません。
ペレットと呼ばれるサポート食品で補ってあげましょう。
ペレットは牧草を原料としたドライフードです。
商品によっては、栄養素のほかに、尿臭を抑えたり、不正咬合を防いだり…様々な効果があります。
基本的にはデグー用のものを選べば間違いありません。
与える量は、殆どのパッケージに「体重に対して5%(デグーが200gならペレット10g)」と記載されています。
まずはパッケージの指示通りに与え、デグーの様子を見ながら調整してみましょう。
デグーにのペレットについてもっと詳しく知りたい方は、次の記事でも解説しています。
葉っぱやあわ穂などのおやつ
デグーは粗食ですが、甘いものも大好物です。
野菜・果実・種子なども食べることができます。
具体的には次のようなものです。
穀物は糖分が多いせいか、食いつきが良い傾向にあります。
ただし、糖の代謝機能が弱いデグーにとって、健康を損なう原因にもなりやすいです。
与えすぎに注意しましょう。
与える量については【デグーの好物は?摂取量も合わせて解説】が参考になると思います。
あずきときなこをモデルに、1日の摂取カロリーを計算してみました。
素人考えのものなので、あくまで参考程度にご覧ください。
デグーが食べてはいけないもの
デグーは草食動物なので、基本植物以外は控えましょう。
植物でも、以下のようなものは与えてはいけません。
糖質が高すぎるもの
糖質が高すぎるものは控えましょう。
例えば、以下のような植物はデグーにとって糖質が高すぎます。
デグーは糖の代謝機能が弱い生き物です。
糖質が高い食べ物はデグーを太らせ、糖尿病の危険に晒します。
「どのくらいからだと糖質が高いの??」
という疑問が浮かびそうですね。
ネットにこんな実験結果が落ちていました。
デグーの高嗜好性食物の検討と食後血糖値への影響
(※J-stage ペット栄養学会誌 第20巻 第1号 2017.4より)
筆者主観で要約すると
「高嗜好性の食べ物は、ただちに健康に影響はしないが、長期間の摂取は望ましくない」
ということのようです。
難しすぎてよく分かりませんでした…。
糖質や資質が高いものの与えすぎはよくない、ということが書かれている模様です。
甘いものの食べ過ぎはよくない、ということは人間でも言えること。
ましてや、糖質がデグーに与える影響は、人間よりはるかに大きいでしょう。
植物の中でも、糖質が高めだと思われるものは控えておきましょう。
脂質が高すぎるもの
脂質が高すぎるものも注意が必要です。
脂質が高いものはカロリーが高いため、デグーが太りやすくなります。
次のようなものが高脂質の代表例です。
例えば、ひまわりの種の脂質はチモシー1gに比べて20倍以上。
人間でいうポテトチップスのような存在でしょうか。
毎日食べ続けたら確実に太りますね。
種をもって食べてる姿もキュートなので、ほんとならたっぷりあげたいくらいですが…。
もし与えるとしても、他のおやつを食べ飽きた時くらいにしておきましょう。
高脂質のものは与えすぎると簡単に太ってしまうので、気を付けましょう。
刺激物
トウガラシやスパイスなどの刺激物は絶対にNGです。
動物は毒物を見分けるために、舌などの感覚が鋭敏になっています。
食べてしまうと、非常に苦しい思いをさせてしまうので、絶対に近づけないようにしましょう。
刺激物を飲み込んでしまった場合、カプサイシンなどが粘膜を傷付け、重篤な症状を引き起こすこともあります。
もし食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。
柿ピーなどを食べる方は注意が必要です。
部屋の中に転がっていたりすると、誤って食べてしまう危険があります。
刺激物と思われるものは、密閉するかデグーのそばに置かないようにしましょう。
生野菜
全くダメではありませんが、生野菜も控えたほうがいいでしょう。
デグーはあまり水分を取らない動物です。
食べ過ぎると、身体が冷えたり野菜の水分で下痢をしたりすることがあります。
また、野菜には意外と糖質の高いものが多いです。
キャベツやニンジンなどは控えましょう。
その他特に注意するもの
ねぎ・にんにく・玉ねぎなどのユリ科の野菜は厳禁です。
これらは深刻な中毒症状を引き起こします。
過熱しても消えないので、絶対に与えないようにしましょう。
ほうれん草など、シュウ酸が多く含まれるものもNG。
シュウ酸は結石の原因になり、デグーの健康を損ねてしまいます。
シュウ酸が多い食べ物は以下の通りです。
身近な野菜でも、意外に注意すべきものは多いです。
ただちに影響するわけではないですが、なるべく控えましょう。
デグーにおすすめの牧草やペレット
「じゃあデグーには一体何をあげたらいいの!?」
と思った方も安心してください。
基本的には「デグー専用」や「原料が牧草」のものを選べば大丈夫です。
「一々探すのは大変だよ!」
という方の為に、ここではおすすめの牧草・ペレット・おやつを解説します。
おすすめの牧草
当サイトでおすすめしている牧草は以下の3つです。
上記の牧草は全て国産のものです。
国産無農薬なので安心して与えられます。
2番刈りを選んでいる理由は、一番バランスが良く食べやすそうだから。
程よい柔らかさと香りがデグーの食欲をそそってくれます。
商品の詳しい解説は【デグーにおすすめの牧草3選】で解説しています。
牧草選びで迷ったら、上記の3種類を選べば間違いありません。
おすすめのペレット
デグーのペレットで悩んだら、以下の3つがおすすめです。
3つの特徴は「糖質が少なく体への負担が少ない」という点です。
とはいえ、与えすぎはよくありません。
デグーの体重に対して一日5%(大人のデグーなら10g程度)与えるのが望ましいとされています。
種類によっては「欲しがる分だけ」と書かれているものもあるでしょう。
いずれにしろ、デグーの様子を見ながら、調整していく必要があります。
商品の詳しい内容は【デグーにおすすめのペレット3選】で解説しています。
ペレットはやや糖質を含むものが多いので、慎重に選びましょう。
おすすめのおやつ
デグーにおすすめのおやつは以下の通りです。
おやつは嗜好性が高い分、糖質もちょっぴり高め。
その中でもグルテンフリーや低糖質の安心して与えられるおやつをチョイスしました。
我が家のデグーたちも喜んで食べています。
詳しい商品の解説は【我が家のデグーが勝手にランキング おすすめおやつ4選】をご覧になってみてください。
おやつはコミュニケーションを取ったり、信頼関係を築いたりするのにも役立ちます。
上手に活用すると、デグーと沢山お話できますよ。
デグーお気に入りの一品を探していきましょう。
まとめ
デグーは元々粗食な草食動物です。
そのせいか、体も非常にデリケートで、糖の代謝機能も非常に弱いです。
安心だと分かっているもの以外は与えないほうがいいでしょう。
特に気を付けたいのは「糖尿病」です。
デグーは糖尿病の実験にも利用されてしまうくらい、糖尿病になりやすい生き物。
可愛いからといって、沢山おやつをあげると、簡単に病気になってしまいます。
大切なデグーに少しでも長生きしてもらうためにも、正しい知識を身につけ、安全な食事を与えるようにしましょう。